野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

今日のリハーサル

ここ数日は、「復興ダンゴ」の映像と合わせてピアノを弾くリハーサルをしております。お年寄りの語り口調を徐々に覚えて、タイミングを合わせてピアノを弾いていると、だんだん、歌の伴奏ピアノを弾いているような気分になってきます。インタビュー映像の背後を駆け抜ける施設の職員さんの姿など、映像の細部の楽しみ方も分かってきて、それとの共演の方法を探っております。

さて、本日は砂連尾理さんとの京都での最終リハーサル。いよいよ明後日から、横浜入りです。砂連尾さんが、この公演のための衣装を購入されたり、衣装も良い感じに膨らんできました。そして、本日は、最後のリハーサルだから、通し稽古をしたりするのかな、と思ったのですが、どちらかというと心のリハーサル。お互いの考えを共有したり、自分の家族の話をしたりする話をいっぱいしました。「復興ダンゴ」という作品の性格上、本当に話し合い、意見を交換することが、創作やリハーサルの多くでしたが、今日のリハーサルはその最たるものでした。

あとは、公演日に何時に何を食べるか、という打ち合わせもしました。ダンサー、ミュージシャンは、肉体労働でもあるので、食事によって体調も違ってくるので、食事は公演に大きな影響を及ぼします。劇場入りして稽古漬けになり食事がコンビニ弁当とかになっても、パフォーマンスの精度は落ちるので、食事の時間の確保や、良い食材の確保などを、きちんと打ち合わせすることができました。ぼくは、空腹で本番を迎えるのが一番良いタイプで、砂連尾さんは米をしっかり食べると本番に力を発揮できるタイプである、とのこと。

それにしても、インドネシアから帰国して最初のコンサートが、昨年8月の「新しい日本に出会うために」でした。あれから、半年、再び、横浜での公演です。東日本大震災を経て、ぼくが最初に作ったオペラです。18日、19日とも全公演、前売り券は完売ですが、当日券があります。確約はできませんが、当日、余裕をもって受付に来ていただければ、かなりの確率でご来場いただけるのではないか、と思っております。是非、お越し下さい。


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