昨年、「老人ホーム・REMIX #1」という作品を横浜で発表しました。こちらは、その時の予告編映像。
で、その第2弾をやろうと計画中で、本日、1年ぶりに特別養護老人ホーム「さくら苑」を訪れました。
(さくら苑では、1999年以来、「お年寄りとの共同作曲」を継続していて、それについては、この本に詳しく書きました。)
- 作者: 野村誠,大沢久子
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 単行本
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第2弾の構想は、東日本大震災からの復興がテーマです。お年寄りたちから戦後の復興のお話を伺い、そこから、現在の復興のための知恵を含んだ言葉を探し、音楽作品として構成していこう、と思っています。
理事長の桜井さんも非常に乗り気で、助成金さえ得られれば、プロジェクトは実現しそうです。
1年ぶりのセッションで、ぼくは、三味線や大正琴を一年ぶりに触り、ぼくにとっては既に伝統芸能のようになっている「わいわい音頭」を楽しみました。始めるつもりがなかったのに、誰からともなく始まって、高揚していった即興演奏は、ジャワで教わったベン・スハルトさんの即興の三原則を見事に満たしていた自然発生の音楽でした。その音楽の一部になるのは、ジャワ・ガムランの演奏に参加しているような魔法のようです。洗練されているジャワのガムランはともかく、老人ホームに集まったお年寄りとぼくの友人たちで奏でるこの音楽が、どうして、そんな響きになるのでしょう。