インドネシアの音源を聞いています

インドネシアで、あいのてさん（尾引浩志＋片岡祐介＋野村誠）＋やぶくみこ＋メメット＋スボウォ＋ギギー、で行った即興セッションの録音を一日中、聞いていました。CDのテイク選びをしていたのです。

このセッションを聞いていると、インドネシアで流れていたのんびりした時間感覚が思い出されて和みます。

ちなみに、本番の録音もあって、アンコールの演奏が、凄いのです（自分たちの演奏なのですが、、、）。突然、

小原庄助さん
なんで身上つぶした
朝寝、朝酒、朝湯が大好きで
それで身上つぶした
もっともだ
もっともだ

「会津磐梯山」のお囃子を片岡さんと尾引さんが即興で歌い出しちゃったのです。あ、「会津磐梯山」って福島だ。「それで身上つぶした」って、うわぁー、この歌詞、原発事故のことやん。

と思ったら、演奏が続くと、尾引さんが触発されて、日本語で歌い出した。観客はインドネシア人だから、意味は分からないのに、歌っている。即興で歌っている歌詞は、

やらなきゃ始まらない
失敗を恐れてちゃ始まらない
生き方を考えよう
エネルギーシフトが必要

やらなきゃ始まらない
原発さん今までありがとう
お疲れさま
放射能よりお陽さまが好き

という内容で、この演奏だけ、インドネシアのほのぼのした雰囲気ではなく、非常に切迫した演奏で、これもCDに収録して聞いて欲しいな、と思いました。

それにしても、

竹琴（バリのリンディック）と、木琴と、口琴。それに、鍵盤ハーモニカ２台。そして、アラブの太鼓（ダルブッカ）と、ジャワの金属打楽器（ボナン）という音の組み合わせは、なんとも言えないですね。

９月１７〜１９日に開催する小金井あいのてさんワールドミュージックフェスティバルに間に合わせて、発売します。

野村誠の作曲日記