ジョグジャの芸大に行く。ギギー君と吉森君と３人で、ピアノを弾く。ギギー君のヴァイオリンとピアノの新作の譜面を、ピアノと鍵ハモで演奏してみる。その後、吉森君のソロピアノ、ぼくのソロピアノ、ギギー君のソロピアノを交互にやる会になる。吉森君のピアノは、本当に美しく、やさしく、力強い。ぼくは、この半年間、インドネシアで書きためたメモを順に弾いていった。インドネシアでの半年を振り返るように演奏した。そして、二人のマコトから受けたインスピレーションをピアノで表現しようとし、自分の身体能力以上の演奏をしようと力を振り絞るギギー君。そのギギー君に触発されて、吉森君のソロピアノ。吉森信は、ぼくの最も好きで敬愛するピアニストなのだけど、その人が、たった二人のために感じるがままに語ってくれる即興演奏を体験する貴重な時間。それを受けて、ぼくも、たった二人のために、ピアノで感じるがままに語った。
