野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

マングナン小学校のその後

 マングナン小学校に行きました。2週間前に池田邦太郎さんのワークショップをしたことが、ちゃんと継続していました。今日はダルー先生が2年生の授業で、ヤクルト容器での笛つくり。3年生のクラスでストロー笛つくりをやっていました。子どもたちは、先生が教えないのに、池田さんの様々な技を真似して、既に習得していました。あと、今まで恥ずかしがってあまりぼくに話しかけてこなかったような子どもも、ぼくにまとわりつくように声をかけてきたりするようになりました。
 マングナン小学校の教育理念に関する本、マングナン小学校の創始者のRomo Mangunの本などを借りてきました。一冊は、「ポスト・インドネシア、ポスト・アインシュタインの人間(Manusia Pasca-Indonesia & Pasca-Einstein)」というタイトルです。これは、どういうことかとダルー先生に聞くと、インドネシアの独立以降の人間のあり方、そして、アインシュタイン相対性理論のように、物事を相対的に見る。人はある一面だけで判断してはいけない。色んな角度から多角的に関係性を見ていかなければいけない。宗教も科学も何もかもが絶対的な一つの答えに基づいているわけではない、ということを前提とした人間の話、とのことです。

 夜は、ジョグジャの芸大に有名なダランが来て、ワヤン(影絵芝居)があるので、見に行きました。昨日、6歳のエブン君がやっていたのを思い出しながら見ると、楽しみも倍増でした。