野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

コラボレートがやっぱり必要だ

原発をやめる」について、今、ゆっくりと考えています。

やはり、専門化/分業化を押し進めた結果、自分の専門以外に無関心/無知である状況自体が、非常に危険な状況なのではないか、と思っています。政治にしても、環境にしても、食にしても、文化にしても、教育にしても、一部の専門家に委ねて、それ以外の人は無関心。そうした状況は、効率は良いのでしょうが、危険でもあると思うのです。専門家が原発は安全と言っているから安全と、委ねてしまっていいわけありません。専門家に任せずに、素人が一般市民がそれぞれの専門分野に参加していく状況を作りたい。極度に専門化した社会構造自体を変え、非専門家も参加していける未来図を思い描いています。

だから、現代にこそ、領域を越境するコラボレートが必要だと思うのです。

原発は他人事で人任せなのか?政治は政治家任せでいいのか?教育は文科省に任せておけばいいのか?それとも自分自身の問題として関心を持つのか?

音楽の世界だけに留まるのではなく、美術とも、舞踊とも、演劇とも、文学とも、建築とも、教育とも、福祉とも、医療とも、農業とも、経済とも、政治とも、水泳とも、銭湯とも、料理とも、八百屋とも、、、
つながっていくことの必要性を感じて、これまで活動してきました。コラボレートすること、領域を横断することは、効率は一見悪いように思えます。しかし、複数の視点で検討していくことで、発想が膨らんだり、問題が回避できたりするはずです。

だからこそ、あらゆることに関心を持ち、様々なコラボレートを仕掛けていかない限り、ぼくたちに明るい未来はないと思うのです。

で、そのコラボレートを、ユーモア、笑い、を持って、行っていきたいです。

今朝、妻は、王宮でのガムラン演奏会で、ジャワの正装をして、大変そうでしたが、良い経験だったようです。夜、山下さんと千田さんが、東京に帰って行かれました。お疲れさま。ありがとう。