そして、マミさん、ヒカリさん、妻とぼくの4人で、災害除けのモチョパットの日本語版の詩作を行った。モチョパットというのは、定型詩で色々な種類があり、今回の詩は、10行のパターンで10番まである。それぞれの構成は、
1)10音節(イ段で終わる)
2)10音節(オ段で終わる)
3) 8音節(エ段で終わる)
4) 7音節(ウ段で終わる)
5) 9音節(イ段で終わる)
6) 7音節(オ段で終わる)
7) 6音節(ウ段で終わる)
8) 8音節(オ段で終わる)
9)12音節(イ段で終わる)
10) 7音節(オ段で終わる)
となっている。この定型を守りながら、もとの詩の意味に寄り添いながら、それに近い日本語を当てはめていく作業をした。3番までの作詩をし、定型の旋律で吟じた。日本のお経や詩吟のようでもあり、グレゴリオ聖歌のようでもある旋律で吟ずると、心が落ち着いてくる。
壱
おいのりがとどくとき
わざわいをつくるもの
のこらずなくなれ
まものはいらぬ
こころからのいのり
みえないものを
おそれたよる
ひをけしてみずよ
ぼんのうにとりつかれないように
いざいのりましょう弐
きけんがなくなるとき
わざわいをさけること
いつくしみおそれ
はものはいらぬ
(5行目、未訳)
おきよめのしお
おちつかせる
きとつちのかみよ
とらのねぐらとはりねずみ
くじゃくをさけよ参
さいのどろあびのとき
やまもうみもみどりも
みなへいわになれ
ゆがみはいらぬ
まもりがみよそおい
いのりつづけよ
かみがつどう
わたしのからだよ
あたまさえこころがひかり
つむぐことばを