野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

著作権の世紀

本日は、長崎に移動中に飛行機に乗る前に、空港の本屋で見つけたのが、

著作権の世紀 ――変わる「情報の独占制度」 (集英社新書)

著作権の世紀 ――変わる「情報の独占制度」 (集英社新書)

で、飛行機の中で寝られなかったので、一気に読むことができ、着陸と同時に読み終える。お薦めです。


この著者は、どうも、誰かの作品をリメイクしたり、アレンジしたり、コラージュしたり、といった「多次的創作」が文化の発展に大きく貢献してきたと、感じているようだ。が、こうしたことに制限がかかることで、文化の発展に対して大きな打撃なのではないか、そうならないような仕組みづくりを考えたい、と考えているようだ。

現在、「ポスト・ワークショップ」というタイトルの8回連続講義をしているのですが、ポスト・ワークショップというのは、ワークショップを下敷きにした多次的な創作なので、そこでは考えなければならないことは、色々なのです。



ワークショップの著作権については、

こどものためのワークショップ―その知財はだれのもの?

こどものためのワークショップ―その知財はだれのもの?

の中で少し触れられていますが、ここが出発点といった感じ。


パクリ学入門―ウェブ時代の創造力を鍛える36冊のブックガイド

パクリ学入門―ウェブ時代の創造力を鍛える36冊のブックガイド

という本があり、この中に、

も紹介されているのですが、コピー&ペーストの時代の創造とは何かということを、「パクる」というキーワードで考えている本です。