野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

あーだ・こーだ・けーだ(ACD)

宮田篤くんと出会ったのは、取手アートプロジェクト2006でです。ぼくはゲストプロデューサーだったのですが、その時に、公募展の審査員も依頼され、その時に250組以上の中から選出した17組のメンバーと、「あーだ・こーだ・けーだ(ACD)」というプロジェクトをしました。その時、ぼくが選出した17組のアーティストのうちの1組が、宮田篤くんでした。

その時のプロジェクトには3つのルールがあり

1)ある期間、取手に住む
2)作品は発表しなくてもいい
3)作品を発表する場合は、必ず、他のACDメンバーとの複数での共作であること

というルールを設定しました。

当時のぼくは、

1)えずこホールの十周年記念の総合音楽劇の総合監修
2)NHK教育テレビの音楽番組「あいのて」の番組監修
3)取手アートプロジェクト2006のゲストプロデューサー
4)コラボ・シアター・フェスティバルのディレクター

など、監修的な仕事が次々に押し寄せていました。人のケアすることが増えて、自分の作品を作る部分のウエイトが不足気味で、この状況はよくないな、と考えていたのです。だから、取手では審査員をするよりも、自分が一緒に仕事をしたら面白そうな人との出会いの場、くらいのつもりで臨んでいました。もちろん、その年度で一定の成果をあげる責任は果たすつもりでいましたが、目先のことだけではなく、未来を視野に入れながら、考えていました。

そういう意味で、今回、宮田篤くんとプロジェクトができ、それが非常に面白かったのは、とても嬉しいのです。

また、取手アートプロジェクト的に言うと、「あーだ・こーだ・けーだ」に投入した小額の予算では、十分おつりがくるくらい、2007年以降にも、我々は、「取手アートプロジェクト」の広告をし続けているわけです(「あーだ・こーだ・けーだ」に参加したメンバーが歴史を語る上で、「取手アートプロジェクト」について説明すつ必要が生じるので、、、、)。そして、2006年から4年経ちましたが、今後も、また何度も「あーだ・こーだ・けーだ」メンバーと、野村誠のコラボレーションは起こるでしょう。その度に、我々は、取手アートプロジェクトについて語ることになり、また取手の宣伝をしてしまうことになるのです。


取手は、随分、お得な買い物をしたなぁ、と思うのは、ぼくだけでしょうか?


あーだ・こーだ・けーだ
http://acdparty.exblog.jp/