野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

John Richardsと再会

14年ぶりにJohn Richardsと再会した。14年前に、ヨークでぼくの曲を演奏するコンサートに何度も出演してくれて、さらにはリーズやハダスフィールドで一緒にライブをした。その後、ずっと音信が途絶えていたのだが、最近、連絡があった。彼は、勅使河原三郎の音楽をやっている関係で、数年前に一度来日しているようで、今回が2度目の来日。昨日は、足立智美君や田中悠美子さんとの即興ライブがあったらしい。

ジョンはsudophoneという非常にシンプルな作りのエレクトロニクスのおもちゃのような楽器を作っていて、sudophoneのための作品をポーリン・オリヴェロスや(スクラッチ・オーケストラのメンバーとしても知られる)ハワード・スケンプトンなどに委嘱している。また、Dirty Electronics Orchestraというエレクトロニクスによる即興のワークショップもやっていて、今回、東京芸大多摩美などでワークショップをしていたらしい(今回は大学生対象のワークショップだったので、次はもっと一般の人とやってみたいと言っていたし、次に日本に来ることがあったら、何かアレンジしてあげられれば、と思う)。かつてギャビン・ブライヤーズが教えていたレスターの大学で10年程教えているようだ。

ぼくは鍵ハモトリオの作曲委嘱をし、彼はsudophoneの作曲委嘱をして、作曲の交換をした。プロコフィエフの孫とも友人だそうで(イギリスに住んで現代音楽をやっている)、プロコフィエフの孫もコラボレーションをしているらしい。

当時、ヨーク大学で野村作品を演奏してくれたメンバーというのが、その後、韓国音楽に系統して韓国に住んだり、みんな色々展開しているけど、活躍しているようで、嬉しい。

来年の秋にイギリスに行くので、ジョンとも15年ぶりに、プロジェクトを始めたいものだ。

http://www.jsrichards.com/