野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

音楽ってどうやるの〜イギリスバージョン

野村誠片岡祐介著の「音楽ってどうやるの」(あおぞら音楽社)に、Hugh Nankivellのインタビューや、ヒューの「ヤギの音楽」、「6つのコード」が掲載されているので、お礼に一部、ヒューに進呈しました。

すると、土曜日の朝にやっているティーンエイジャーとのワークショップで、この本の内容をやってみたい、となりました。

で、せっかくやるので、この本についている片岡祐介さんのイラストを見ながら、どんな音楽か想像してみる、というのをやりました。

まずは、「手拍子のロンド」のページをやってみると、「A Dog conducting chaos」という曲ができました。絵の中には、ギターと木琴と太鼓と犬があるので、楽器はギターと木琴と太鼓を選び、指揮者は犬の鳴きまねをします。そして、演奏しながら手拍子をする、という曲です。この曲ができたあとに、「手拍子のロンド」をやってみました。

続いて、「ミドリのシラコラール」のページから、「Bird and Mushroon」という曲ができました。木が三つあるので、3つのセクションからなり、最初の木がクラリネットに見えるので、クラリネットソリストの即興にみんなが合わせる、最後の木がフルートに見えるので、フルートの即興に合わせる。真ん中の木は、カウベルとかアゴゴベルみたいに見え、しかも一番大きい木なので、全員がパーカッションで盛り上がる。そして、曲の始めは鳥で、最後がキノコなので、ピアノで鳥をイメージした即興ではじめ、終わりは、マッシュルームのように床に座る、というルールに。この曲ができたあとに、実際の「ミドリのシラコラール」もやってみました。

続いて、「インスタント・メシアン」のページ。これは、「Schizophrenia the Giraffe and the Girl」という曲に。長い+低い+弱い、短い+高い+強い、の二つのセクションで、これにフルートのジェイムスのタンギングしながら、あがっていくフレーズが指揮者的な役割をする曲。実際の「インスタント・メシアン」もやってみました。

そして、最後に、「ひるがえりコンダクター」の絵を見ながら、歌を作りました。歌詞を作るグループと、メロディーを作るグループに分かれて。途中で時間切れ。「Beyond the imagination」という曲に。このグループは、今後も、色んな人が参加できる音楽のルールを作っていって、最後には、小学校でミニ参加型公演をしようと計画中。