野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ヨーク大学ガムラングループ

ヨーク大学のガムラングループを見学に行きました。古典も現代曲も両方やっているグループで、民族音楽学者のニール・ソレルが指導をしています。今日は、ニールが作曲したウィルフレッド・メラーズに捧げる曲の練習から始まりました。ウィルフレッド・メラーズは、ヨーク大学音楽学部の初代学部長で、ヨーク大学音楽学部が70年代にイギリスの現代音楽の中心になるのに大きな影響を持った人物です。日本語でも翻訳されている「ビートルズ音楽学」という本の著者でもあり、自身も作曲家でもあります。

それから、ルー・ハリソンのヴァイオリンとチェロの2重協奏曲も練習。この曲は、ぼくが「踊れ!ベートーヴェン」を作曲した時、ダルマブダヤが日本でもインドネシアでも同じプログラムに入れていたので、馴染みの深い曲です。

あと、学生達はコーネリアス・カーデューの図形楽譜の曲をガムランでやろうとしていました。ボナンのインプロ四重奏とかもやるみたいですが、今日は時間がなくて、そこまではできなかったようです。

ニールとも13年ぶりに再会して、いろいろイギリスのガムラン事情について話したりしました。