野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

エイブルアート・オンステージ第4期

寝不足ながら、明治安田生命で、エイブルアート・オンステージ第4期の団体との代表者会議。

2004年に、最初、「障害のある人の舞台」という枠組みからスタートして、だんだん、障害者と呼ばれる人、健常者と呼ばれる人、プロのアーティストという人、アマチュアの愛好家という人など、いろいろな立場の人が共同でつくる舞台、という枠組みに移行しつつ3年やってきました。

昨年のコラボ・シアター・フェスティバルの打ち上げで、「これ、面白いけど、なんで面白いんだろう?お稽古の発表会と何が違うんだろう?」という問いに、ぼくが見つけた言葉が、「最先端の初心者」というネーミングでした。みんな始めたばかりで、初心者なので、お稽古の発表会と見分けがつきにくい。経験が浅い。でも、お稽古ごとみたいに、先生から教わってるんじゃなくって、誰もやったことがない新しいフィールドを切り開いているので、最先端である。だから、「最先端の初心者」で、最先端だから面白いし、初心者だから未熟だ。

でも、昨日の飛び石プロジェクトは、その次のステップとして、脱「初心者」を目指したわけです。最先端の初心者が、経験を積んで初心者ではなくなる。そこで、どうやって成熟していくか、それは大きな課題ですが、昨日の公演で、その方向性へ確かな一歩を踏み出した感触を得ました。

だから、エイブルアート・オンステージの第4期も、ポスト「飛び石プロジェクト」として、位置づけています。7団体を支援先に選んでいますが、支援というのは、お金を出すという金銭の支援だけではない、とぼくは解釈しています。内容面でも支援するつもりで、ぼくは実行委員としてかかわっているので、各団体のワークショップに行ったり、いろんな形で関わっていきます。それは、ただただ、ぼくは自分が見てみたい舞台(世界)が見られる予感がするから、関わるのです。

よろしくお願いします。