野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ウイーンでの5日間が終わり、智美ちゃんとドイツのドルトムントへ移動です。

空港でグジェゴシュと別れて、そのまま飛行機に乗るはずでしたが、「野村さん」と呼び止められました。誰かと思うと、チェロのタイトモキくん(この字でよかったかな?多井智樹くん)でした。以前、「自閉症者の即興音楽」を西宮で演奏してもらった人で、その後、碧水ホールでのコンサートでは「自閉症者」に加えて、「ごんべえさん」、「はないちもんめ」、「Fresh air with airconditioning」なども演奏してもらったのでした。昨年は、大井浩明くんとともに、片岡祐介さんや鈴木潤さんアレンジのチャップリンの曲も演奏していた人です。まさか、こんなところで会うとは、びっくりです。彼は、これからボローニャに行くと行っていました。

デュッセルドルフからドルトムントに向かう電車の車中で、ぼくの前に座った人が、自分はかばんなどのデザインを勉強していて、ぼくのリュックサックが面白いので、写真に撮らせてくれ、と言い出し、写真に撮られました。さらに、その隣に座っていた人が、日本に留学したことがあり、突然日本語を話し始めてさらにびっくりしました。なんと、南山大学(名古屋の実家から比較的近いのです、また、「老人ホームに音楽がひびく」の共著者の大沢久子さんの出身大学です)に留学したのだそうです。

「ウマとの音楽」を何度も演奏してくれているピアニストの富田珠里ちゃんと再会。髪の毛がショートになっていました。智美ちゃん、珠里ちゃんのお薦めのパンクな美容院に、ぜひ、野村さんも行くようにと薦められ、行くことになりそうです。
http://blog.so-net.ne.jp/shuri/

ということで、無事、ドルトムントに到着し、御喜美江さんのアパートに滞在させてもらえることになりました。ここは、普段はほとんど使っていないそうで、物が少なく、ゆったりします。本棚には少しだけ本とCDが並んでいて、バッハを聴きながら、武満徹さんや三宅榛名さんの著書に目を通していると、本当にゆったりくつろぎます。