野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

浜松のアートの場にて

あいのてさんのツアーも6日目で、今日が最終日です。浜松のレッツが運営するカフェ「アルスノバ」にて。レッツは、主に知的障害の子どもたちのアート活動をサポートするNPO。「アルスノバ」という言葉は、14世紀のフランスの作曲家フィリップ・ド・ヴィトリの本のタイトルArs Novaからとったのでしょう。でも、多分、本来のフランス語の意味の「アルスノヴァ」(=新しい芸術)と「アルスノバ」=「アルスの場」=「アートの場」とかけて命名されたのだと思います。ここを、片岡祐介さん(黄色のあいのてさん)が、これから盛り上げていくそうです。

せっかく楽器の町、浜松で開催だったのに、ピアノの状態が悪く、全然音が鳴らないので、お客さんになかなか音が届けられずに残念な思いもしました。後で聞いたら、浜松は楽器の町なので、状態の良いピアノを借りることも、可能だったと知り、それならば、もっとお客さんに楽しんでもらえたのに、そして自分自身ももっと楽しめたのに、と、悔しかったです。それから、当日の音響のトラブルが多く、尾引さん(青のあいのてさん)のマイクが接触不良で、時々、音が出なくなったりして、音の世界にもっと気持ちよく浸れる瞬間が、機械のトラブルで水を差されて、これまた悔しかったです。で、これから、片岡さんも関わって、音楽が楽しめる居心地のいい場に、していってくれることでしょう。

鍵盤ハーモニカのメイカー鈴木楽器製作所の方々も来られていました。ぼくは持っていますが、現在生産中止の幻の鍵盤リコーダー「アンデス」を復刻する予定だと、おっしゃっていました。鍵盤ハーモニカのようにチューブがあって、鍵盤があって、音は笛なのです。復刻が待たれます。あと、バスメロディオンの改良にも取り組んでいるそうです。

ということで、東京に戻ってきました。