野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

きょうというひ

NHKで、新番組「あいのて」の打ち合わせ。番組の舞台美術がだんだん決まっていっていた。大道具担当の小木さん、中川さんが、セットの50分の1の模型を作ってきてくれて、組み立てて見せてくれた。このセットは、屏風のように並べ替え、組み合わせ、ができるようにして、空間の仕切りを決定しないで、多様な使い方の可能性を残している。「今、お見せした形を、是非裏切って、驚くような使い方をして欲しい」。番組の1回目は着地点ではなく出発点だから、可能性を広げていく仕組みを作っていくことは、番組自体が成長できるための安全装置とも言える。

2月26日に衣装のフィッティングや、荒井良二さんによるセットの壁面全部へのライブペインティングがあり、この模様自体を予告編番組にしちゃおうという発想で、4月1日に「みてみてあいのて」というタイトルで放送するらしい。一日中かけて、荒井さんも絵を描くので、この日、一日中かけて、曲を作ってもいいかな、とか思った。

荒井さんは、九州大学の子どもセンターでワークショップをするらしく、なんだか、いつかそんなところでコラボできてもいいよね、と話をした。

それから、表参道の荒井さんの個展会場に行って、荒井さんの絵を見て、というより、荒井さんの絵の空気を浴びて来ました。見るなら、そんなに時間は要らないんですが、浴びるには、ある程度の時間、ギャラリーに滞在しないといけません。

それから、荒井さんの新しい絵本「きょうというひ」を、地球の上に立って鍵盤を弾いている絵のついたサイン付で、いただきました。嬉しい。ちなみに、「きょうというひ」の「ひ」は、「日」と「火」をかけている美しい絵本です。いつか、「きょうというひ」という曲を作りたい。