野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ディディエとのリハーサル10/哲学な演劇、音楽な演劇

宿泊先から一番近い美容院でカットしてもらう。

 

ディディエとのリハーサル10日目(=京都での2週間のクリエーションの最終日)。プロデューサーの杉山準さん、舞台監督の吉村聡浩さん、照明の井村奈美さん、アシスタントの岡田眞太郎さんと、スタッフも勢揃いしての通し稽古(熊本から来た里村真理さんも見学)。2週間の成果を感じる手応え十分だったので、この調子で本番に向けて練り上げていきたい。

 

www.gekken.net

 

里村さんとディナー。食事の間も、ずっと今日の通し稽古の感想や疑問点など、里村さんから数多くの指摘を受ける。その後、それらを洗いざらいノートに書き出す作業をする。こうやって感想を聞いていくと、哲学の話が演劇として表現されているシーンは説得力が十二分にある(逆に、哲学が演劇として消化されていないと、消化不良を起こす)。同様に、歌やラップのシーンが、音楽の域を出て演劇になっていると十二分に説得力がある。ディディエが俳優だから当たり前なのだが、いかに演劇するか、にかかっていると改めて思い、この作品、さらに演劇になっていけば、深みのある哲学な演劇かつ音楽な演劇に持っていけそうだと確信。

 

明日から鳥取の『鳥の演劇祭』へ4泊5日の遠征なので、荷造り。