野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ハイドン講座終了

ハイドン大學」の第12回の講師を担当するので、朝からハイドン交響曲のスコアを見て、ピアノで弾いておりました。結局、3曲合わせると、11楽章あるので、一曲に10分程度かけて譜面を見ていると、それだけで2時間くらいあっという間に過ぎてしまいます。気がつくと、出かける時間。大慌てで大阪へ。

今回の講座は、過去2回とは随分違いました。過去に2回、ハイドンを題材にして語りましたが、その中では、ハイドンの譜面から見つけた話題をもとに、現代の作品、自分の作品などと照らして、語ることが多かったのです。ですから、色々な音楽を紹介したり、参照しました。今回は、それをせずに、ただただ、ハイドンの楽曲の話だけをする、という内容にしてみました。なので、音楽的な構造とか、アイディアの発想の仕方とか、展開の仕方とか、ハイドンがどこを工夫しているのか、について、語りました。

これで、ハイドン交響曲を合計9曲は分析したことになります。ハイドンの音楽性が、徐々に、自分の中に浸透してくる。不思議な感覚です。

その後、ながらの座・座の橋本敏子さんと打ち合わせ。3月31日ー4月1日にかけての催し。豪華ゲストとの野村誠まつりとでも言うべきイベント。