野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

瓦の音楽、新展開

台風はコースをそれたようで、淡路島はほとんど雨も降らず。関東の方が大変らしい。

南あわじ市の産業文化センターへ行く。瓦の展示コーナーが新しくなり、そこに瓦楽器も展示されている。行くと、子どもが瓦楽器を鳴らしていた。「瓦の音楽」が、どんどん町にとけ込んでいる。

午後は、桟瓦を専門にする工場で、桟瓦の廃棄瓦をいただき、低い音を色々探す。ガムランのスレンドロ音階を、一応つくることに成功。しかし、のし瓦と、桟瓦では音色が違うため、明らかに違う楽器である。

その後、小瓦を専門に扱う瓦工場に行く。こちらは京都の茶室など用の、小さめの瓦を専門にしている。これが、今までとは違った響きで、瓦も軽量化できるし、可能性が広がった。形の違う廃棄瓦を30枚ほどいただく。

そして、新しい瓦の楽器を試作中の(株)タツミへ行く。ぼくが演奏する分には、楽器として十分なクオリティ。商品化するには、調律などの必要性あり。要検討だが、実現間近か。

その後、瓦で作った球に棒を接着し、毛糸を巻いて、瓦演奏用のマレット制作。これで叩くことで、瓦の音楽の可能性は、さらに可能性が広がりました。おおっ。