野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

畑、イギリスのガムラン黎明期

久しぶりに畑へ。お隣さんから、実家で育てたウコンをいただきました。ご近所付き合いに感謝です。これも畑に植えてみることに。

初夏で、畑に向かう途中の公園も、人々で賑わっています。公園を過ぎて、畑の近くに差し掛かった頃、舗道と車道の間で、荷物を倒している(70代後半くらいの)女性がいました。女性は、ホームセンターで土を買って家に運ぼうとしていたようですが、手押し車にうまく乗り切らず、倒してしまったようです。妻と二人でお声がけして、結局、お宅までお運びすることにしました。

息子さんが3人いるそうですが、皆、横浜などに住んでいて、大きなお宅に一人暮らしなのだそうです。一人暮らしは寂しいでしょうし、お花や野菜を育てたくなる気持ちもうなずけますが、それにしても20キロの土を一度に一人で運ぶのは、ちょっと多過ぎました。偶々通りがかってお手伝いできて、良かったです。家にお菓子がいっぱいあるから、持って行って下さい、とのことで、お菓子をいただきました。

畑では、トマト、ナス、ピーマン、伏見とうがらし、かぼちゃの苗、さらにはウコンを植えました。元気に育ってくれることを願っています。雑草のように生えているパクチーを収穫し、レタスも2株ほど収穫。畑3年目にして、手応えありです。

昨年は、4月20日〜7月17日まで3ヶ月間東南アジアだったので、畑の面倒を全くみられませんでした。4月〜5月にかけてが、苗作りや植付けなどで、最も世話をしなければいけない時期なので、この時期に長期海外の仕事を入れない方が良い、ということが、分かってきました。逆に、冬野菜になれば、それほど世話をしなくても大丈夫なので、長期で海外に出かけるのは、畑的には冬が良さそうです。

4月というのは、日本では年度始めで催し物なども少な目なので、従来は海外の仕事を入れることが多かったのです。また、ゴールデンウィークに呼ばれて演奏に行くことがあれば、その前後に国内の演奏ツアーを入れることもしばしばありました。しかし、畑を始めてみると、自宅で作曲したり、原稿を書いたり、または日帰り圏内での仕事を中心に、春を過ごそうと思えてきました。

イギリスのヨーク大学でガムランを長年教えているニール・ソレルのインタビューが大変面白いです。イギリスでガムランが始まった1980年頃の話も盛り沢山です。洗濯物を干したりする時間に、最近、このインタビューを聞いています。