野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

振動と共鳴と無理矢理と瞳

API Fellowとして、ぼくはインドネシアとタイに行って来たのですが、同じプログラムで、マレーシアから日本に来ているジャネットさんとお会いしました。もう、明日、帰っちゃうらしい。

ジャネットさんは、演出家。子どもと演劇を創作するNPOを25年も続けている人。共感できる振動を持っていたので、ちゃんと共鳴できる会話になりました。子どもとワークショップをして作品を創作する人ならば、当然、ちょっとした会話の中から、どんどん芽を見つけられ、話を膨らませていくことができるはずです。ということで、話が膨らみます。ペナン島にも行ってみたくなりました。

夕方は、理さんと瞳さんがご夫妻で遊びに来られました。タイの土産話をすると同時に、来年1〜3月に理さんと行う公演の打ち合わせも。理という名前は、理論の理や理屈の理のように思っていたのですが、理解の理でもあり、理髪の理でもあり、理想の理であり、理念の理でもある。ひょっとしたら、リズムの理かもしれない。不条理の理かもしれないし、無理矢理の理かもしれない。理さんのダンス理念は、不条理で無理矢理で理解を超越する。そんな理さんを、瞳さんの瞳が暖かく見守っている光景を3ヶ月ぶりに味わうことができて、また心強く思いました。