野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

川根高校郷土芸能部

静岡県千頭という所に来ております。大井川鉄道というSLの走る路線で山奥にやって参りました。明日、明後日と「音戯の郷」という所で、あいのてさんのワークショップとコンサートがあります。

http://www.otoginosato.com/aspsrv/asp_news/news.asp?DATE=20121102&ID=112

日曜日のコンサートには、地元の川根高校の郷土芸能部とのセッションが入ることになっています。そこで、本日、川根高校を訪れました。

高校生とのセッションですが、個人的には、こういう企画をやるならば、何度もリハーサルをして、高校生と音楽を練り上げてからコンサートをしたいと、常々思っております。94〜95年にイギリスに住んだ時に、まずいなと思ったのが、1、2回だけアーティストが学校を訪れ、形だけのコラボレーションをして、発表をする。それだけでは、不十分だと思ったのでした。

今回は、かつての自分がまずいなぁーと思った形に、見事にはまっているので、これはまずいなぁ、と思いつつ、高校へ行きました。しかし、高校生たちの和太鼓は、素晴らしいのです。


また、高校生たちにあいのてさんの演奏も聴いてもらいました。高校生の好奇心は強く、口琴ホーメイ、ペットボトル、石などに、強い興味を示してくれます。

与えられた時間はわずかで、本当に簡単なセッションをしました。郷土芸能部にある小物和楽器が最高でした。ホラ貝、ひょうたんのシェイカー、金物、、、、、。短い時間でしたが、濃密なセッションができました。

もっと時間がとれたら、彼らと一緒に、太鼓のための新曲だって作れるんだけどなぁ、すごいのできるんだけどなぁ、と思いながら、高校を後にしました。