野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

努力すること、浄瑠璃


本日、おみくじをひきました。

幸福は求めて得られるものではない きげんよく暮らして服をまねくもととするほかない わざわいはさけられない 他人を害する心をなくして わざわいに遠ざかる法とするほかない

とあって、

願いごと:何にごともかなうが努力がかんじん


とありました。

今のぼくのもっぱらの願いごとと言えば、既に起きてしまった原発事故や放射能汚染の被害を最小限に食い止めること(これ以上の災害が起きないこと)、これらの反省を糧にして、経済至上主義の世の中から脱皮した世界になっていくこと、です。願いごとはかなうけど、努力が肝心とのことですから、これは、心して、努力していくしかないな、と覚悟しました。最大限、努力します。

今日は、横浜の公演に向けて、「こわかった」という歌曲のピアノパートの作曲をして、一応、できたので、ピアノ+映像で練習しておりました。以前、福岡で作った「福岡市博物館REMIX」と比べて、やはりお年寄りの語りのテンポは独特なので、同じ言葉による作品でも、これは全く異質なものになる予感。つまり、英語の語りだと、ラップとかスティーヴ・ライヒのようになり、日本語の語りでも、まぁ、日本語のラップのようにもなりますが、お年寄りの語りは、ラップのようには、全然ならない。それよりは、義太夫節とか浪曲に近くなる気がします。それに、三味線ではなく、ピアノで伴奏をつける。だから、「復興ダンゴ」という公演は、琵琶法師から脈々と続いてきた浄瑠璃の流れに乗るものなのかもしれません。