野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

インドネシア流のシタール

ジョグジャの芸大で、ジャロット君とセッション。ジャロット君は、シタールを演奏し、4月の「アースデイ」のイベントで共演しました。また、先日のトゥンビ音楽祭の作曲賞で優勝していましたが、作品は聞いたことがありません。で、今日、妻と3人で音を出してみることにしました。
 セッションして分かったことは、彼のシタールは、インドの音階ではなく、インドネシアの音階に合うようなチューニングに変えていること。また、まず即興をしようとしたら、「テーマは何か?」と言い出し、色々、音を出しながら、「このフレーズでどう?」と9拍のフレーズをその場で作って提案してきました。で、それをまず覚えて演奏していると、「これがテーマBでどう?」と、また別の旋律を提案。結局、そんな感じで、いくつかの断片を作って組み合わせて曲を作っていきました。20年前に、pou-fouで共同作曲していた時の感覚に非常に近く、懐かしく思いました。