野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

9月の大晦日

ジャワは、人口の大半はイスラム教徒で、毎日5回、大音量でお祈りが鳴り響く。しかし、今日は、1ヶ月のラマダン(断食)が終わる最終日のため、お祈りもクライマックスで、一日中、お祈りが鳴り響き、各家庭からバンバン花火が打ち上がる。西洋音楽の合唱のようなハーモニーではなく、それぞれの旋律が独立していて、声明のアラブ風かつ現代音楽風な合唱曲に花火が上がるのだから、この音楽を味わえるだけでも、この時期にいられて良かった、というもの。

明日になると、日本のお正月や、ヨーロッパのクリスマスみたいなもので、全ての店が閉まってしまうらしい。しかも、今日だって、大晦日みたいなものなので、ほとんどの店がクローズド。大井浩明のための「6つの新しいバガテル〜松下眞一のタイトルによる空想作曲」の譜面を送るべく、いつもの店の10倍の値段がするカフェまで出向き、何とか送ることに成功。そして、スーパーで食材を買い込む。これで、年を越せるというものだ。