野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

旭山動物園1日目

新婚旅行で、北海道に来ています。

旭川市というのは、大変なところで、街中には、15メートル間隔で、スピーカーが配置されていて、ずっと、お店の宣伝などを流し続けているのです。
どの道を歩いても、広告のシャワー。しかも、複数のスピーカーで流し続けて、言葉は聞き取れないけど、広告のエネルギーだけを浴びせる。そして、それで音が聞こえにくいからか、信号の音も、すぐ頭上のスピーカーから大きな音量で鳴らす。

サウンドスケープ・デザイン」という概念がありますが、都市の景観問題というのと同様に、景聴問題というのもあると思います。もっと、音環境を良くすることに、音楽家も発言していく必要があると思います。都市の音の状態は、酷いです。

自由というのは、聞こえはいいのですが、資本主義の自由というのは、どんどん競争に拍車がかかったり、目先の利潤にしか目がいかずに、規制が少ないと、どんどん醜悪になっていきます。しかし、醜悪になれば、誰も得をしないのです。そういうのを、ゲーム理論では、「囚人のジレンマ」と呼んでいて、経済学でも勉強するはずなんですが、、、、

と、駅中心部の音には、文句があるのですが、



それはともかく、



旭山動物園に行ってきました。動物との音楽シリーズで、いろいろ作品を作っていて、DVD野村誠野村幸弘ズーラシアの音楽」などは、BankART NYKのショップなどで、販売中ですが、今回は、仕事とは無縁で、動物園を楽しみに来ました。

食事をすることも忘れて、閉園まで、じっくり動物を味わいました。ここの動物園は、動物の餌をあげる時間を、「もぐもぐタイム」と呼んでいて、飼育係によるトークを含めながら、餌をやるので、随分、いろいろな飼育係さんのお話にも触れることもできました。

明日も来ます。