野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

3)海外の鍵ハモシーン

やはり、ロンドンで鍵ハモについてのレクチャーをしたのは、自分的には大きい。英文で一応、鍵ハモについてまとめて書いたものもできたので、今後、海外の作曲家や鍵ハモプレイヤーとやりとりもしやすくなった。アンドリュー・メルヴィンの新作「トリオ」も傑作。この作品も、近々、日本初演したい。鍵ハモトリオの委嘱新作のレパートリーも着々と増えている。

また、ニューカッスルで出会ったTim Dallingがバス鍵ハモがイギリスでは手に入らないと言うので、ツアー中に手持ちの楽器を売った。ロンドンのレクチャーコンサートで鈴木楽器からサンプルとして提供されたpro37-v2は、アンドリューに使ってもらっている。こうやって海外に来た機会に、日本の鍵ハモを現地のミュージシャンに使ってもらうようにしている。

ドイツの作曲家のDaniel Wolfが、鍵ハモの楽譜集をウェブ上で公開しようと呼びかけています。〆切は9月1日で、ぼくも「べルハモまつり Pasqua Belhamasca」をロンドンでやったバージョンから、少し弾きやすく簡略化した改訂バージョンのスコアを送りました。日本の作曲家の皆さんも、是非、送ってみるといいと思います。(以下のウェブサイト参照)

http://renewablemusic.blogspot.com/2009/05/melodica.html
http://renewablemusic.blogspot.com/2009/08/dont-forget-your-melodica.html