野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

将棋の名人戦の大盤解説会に行きました。

今日は、ちょっと時間があったので、将棋の名人戦の第1局の解説を聴きに行きました。一時期は、本当にスケジュールが込みすぎで、酷かったのですが、ここに来て、まともな人間の生活になってきました。余暇の時間を楽しめていますし、動物園に行ったり、上野圭一さんとの対談をするなど、忙しい時期にはやれないことが、ちゃんとやれる状態に戻ってきました。本当にうれしいです。今日は、リゲティのピアノのためのエテュードの1巻の楽譜も買ってきて、暇つぶしに、ピアノで初見で弾けるスピードで、ポロポロ弾いて遊んだりもしました。そして、それでも、まだ時間があったので、名人戦です。

毎年、この季節になると、都合が合えば、将棋の名人戦大盤解説を聴きに行きたいのですが、多分、7,8年ぶりに行きました。将棋の名人戦というのは、7番勝負で、先に4勝した方が勝ちです。そして、1局は、2日がかりで、それぞれ持ち時間が9時間です。一日目は、朝9時から夕方5時までやって、その続きを2日目の朝9時からやって、二日目の夜に決着がつくわけです。

そして、夕方18:30に毎日新聞社ビルのホールで開催されている解説会に行きました。2日目の夕方18:30になると、2日トータルで、それぞれが8時間近く持ち時間を使っているので、残り時間も1時間くらいになって、夕食休憩後の2時間くらいで勝負がつくわけです。大熱戦だと、深夜まで続き、あっさり早く終わっちゃうこともあります。

そして、これが大熱戦だったわけです。なんと、扇子の音を巡って対局が中断するという場面もあったらしい。
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/shougi/news/20070411ddn041040030000c.html


豊川6段の解説を聞きながら、ああでもない、こうでもない、とやっていますが、たった一手に30分も40分も使って、終盤の最後の山場で、それぞれが長考に入ったりします。どっちが勝ちそうなのか、次はどんな手が出るのかを予想したりしながら、結局23時までかかって、郷田9段の勝利となりました。4時間たっぷり将棋盤だけを眺めながら過ごしました。頭を使いすぎて、意識が朦朧としました。こんな体験をすると、2日がかりで各持ち時間9時間のしょうぎ作曲とかやってみようかな、という考えが頭をよぎったり・・・。