野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

遅れて来たフェニックス

9月29日のことをブログ音楽T12[遅れて来たフェニックス」という曲に書いて、鶴見幸代さん、御喜美江さんに送りました。

部屋を片付けないと、様々な仕事が山積みになって埋もれているので、A4ファイルを20冊購入して、ファイリングを続けています。様々な譜面がファイリングされて、どんどん整理されていくのは気持ちいいです。それと同時に、昭和52年2月作曲「キツツキとアホー鳥」とか、昭和52年5月作曲「でんしゃごっこ」とか、8歳の頃の楽譜が次々に発掘されて、懐かしくなって弾いてしまいました。弾いていると加奈ちゃんがやって来て、今の何の曲?と聞いてくれました。「小学3年生にしては、きれいに音符書いてるねぇ。」と加奈ちゃん。

2001年にロンドンにいた時の書類がいっぱい出てきて、色んな人の連絡先が判明したり、京都女子大を退職した時の卒業式の日に、研究室で学生と作った「野村ゼミの歌」の譜面も出てきました。何の譜面かな?と最初は分からなかったのですが。そのほか、京都精華大学講師の小松正史くんの授業にゲストで行った時に、即興で作った「ネコマツのテーマ」という歌の楽譜もあるし、浄るりシアターでの子どもオペラで作った「天使のうた」のアンコールバージョンの歌詞とかも出てきました。京都クリエイターズミーティングでの3日間の公演の時に、毎日、1曲短い曲を書いていたその譜面も出てきました。演奏会用ピースとして、演奏家に譜面を渡した曲は生き残りますが、自分で演奏するために書いたものや、その時の思いつきを書いた譜面は、ぼくが放っておく限りこうやって埋もれているんですね。こういった曲も、陽の目を浴びさせてあげたい。

そのほか、インドネシア国立芸大の大学院で集中講義した時に学生が提出してくれた譜面とか、マイケル・パーソンズからもらった彼のピアノの小品たくさんとか、アンドリュー・メルヴィンがぼくの誕生日祝いにくれた37音から成るピアノ曲とか、結構、レアな譜面が色々出てきます。ケージとブーレーズとかクセナキスなんかの譜面も出てくるけど。

ということで、片づけているのだか、色んな譜面を眺めているのだか分かりませんが、それでも、いつの間にか少しずつ片付いているみたいです。