野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

みんなが演出家

連日のスケジュール組で、ようやく7−12月のかなりのワークショップのスケジュールを組んじゃいました。これが、全て無料で受けられるというのは、脅威です。仙南にお住まいの方や、仙台にお住まいの方、まだまだ参加者募集してますから、参加しちゃうといいと思いますよ。

以下がワークショップのスケジュールです(連絡がついた人にはワークショップのタイトルを考えてもらい、つかなかった人のは、ぼくが適当に考えました)。

7月22・23日  柏木陽「エンゲキ創作はじめの一歩!」
7月25・26日  片岡祐介「反応音楽をやってみよう」
7月29日     わたなべ・なおこ「飛び込め!レクリエーション演劇」
8月8日      鈴木キヨシ「おんらくリズムワークショップ♪」
8月19日     池田邦太郎「手作り楽器で遊ぼう!」
8月20日     池田邦太郎「環楽器による曲づくり」
8月26・27日  倉品淳子「こんな簡単にちゃんとできちゃう演劇」
9月5・6日    片岡祐介「なんちゃって歌舞伎をつくる」
9月9・10日   明神慈「くのいちへの道〜身体から作る演劇」
9月16〜18日  倉品淳子+片岡祐介「音楽劇をつくる」
9月22〜24日  柏木陽+尾引浩志「脳みそがアフロ〜声からはじめる音楽劇」

10月以降も、以下の日程はおさえちゃいました!

10月1日     藤浩志
10月13〜15日 矢内原美邦野村誠
10月17〜19日 藤浩志+わたなべ・なおこ+野村誠
11月3〜5日   片岡祐介+明神慈
12月8〜10日  片岡祐介
12月15〜17日 片岡祐介

これだけ日程表作って、タイトル書いたら、何にもできてないのに、もう音楽劇が完成しちゃった気分。もう8割はできたも同然です。あとは、このプロセスをじっくり味わい、これらのアーティストと住民が、どれだけディープなコラボレーションをしてくれるかで、ぼくの予想を上回るものができるかどうか。すごいことになりますよ!

実は、今日のワークショップの後に、宿題として、みんなが交代でワークショップリーダーをやるようなことを、頼もうかな、と思っていました。ところが、いざ今日のワークショップが始まったら、途中から、参加者の人に演出家+ワークショップリーダーになってもらい、ワークショップの進行も、委ねてしまいました。ぼくは、一参加者になったりして、演出家に質問したりします。演出家の寿命は10分で、10分たったら別の人と交代します。

このプロジェクトは、住民参加が一番のウエイトなので、演出も住民がやって、作曲も、振付も、美術も、マネジメントも、全部、住民がやっちゃう、っていうのが、理想です。で、ぼくらアーティストは、その住民の人たちをサポートする役割です。でも、ぼくは、そんなにサポートしてばかりいても飽きちゃいますし、そこまでのお人よしでもないので、サポートしつつ、自分のやりたいことを実現しようと、あの手この手を仕掛けて楽しんでる、って感じです。

住民が全部手がけていながら、関わったアーティストのクリエイティビティも存分に発揮されれば、出来上がる作品は、とんでもないことになるんじゃないかな、と思えてきました。

台詞を指揮するのとか、台詞を楽器で言うのとか、すごい面白かったよー。
「まともなパール」の歌は、輪唱になって楽器が入って踊りがつきました。みんなバテバテ。
ここのワークショップに来るのは、すごく楽しいので、早く帰って来たいよー。

皆さん、4日間、お疲れ様でした。