野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

Touch the sound

今日は林加奈ちゃんと映画を見に行くことにしました。久しぶりにのんびりした日です。渋谷のユーロスペースTouch the soundを見に行きました。耳の聴こえないパーカッショニストの音を巡る旅のドキュメンタリーで、「あいのて」の監修をしている自分としては、音を映像で伝えていく部分で、参考になる部分もありました。「あいのて」でぼくがやろうとしていることの方が、もっと音の本質にまっすぐ進んでいるような気もしました。

その後、西巣鴨創造舎で、NPO芸術家と子どもたち」の事務所を訪ねて、打ち合わせ。野村は、5年前からこのNPOの理事をしていて、芸術家と子どもたちの出会いに、色々貢献しようとしつつ、理事会にもなかなか参加できず、あんまり貢献できていません。このNPOの代表の堤康彦さんが、たまたま風邪で寝込んでいるときに、何度も「あいのて」の予告番組を見て、閃いたのが、「あいのて」に出演の野村誠片岡祐介尾引浩志による親子対象のワークショップ。5月13日を初回にして、その日「あいのて」で放送した内容を下敷きに発展させたりするようなワークショップをやろう、という話。「あいのて」が9:00−9:15に放送だから、それを見て、その日の11時ー12時とかでワークショップやったらいいかもね、なんて話に。また、このワークショップで試した内容が、「あいのて」の番組に反映されるとかもあってもいいかも。

明日は、保育園に行って、「あいのて」の5回目〜11回目の音遊びのアイディアを子どもたちと一緒に実践しながら見つけようと考えています。お絵かき、ペットボトル、傘、石、掃除道具、歯みがきなどを、子どもたちとやってみながら、番組を考えていく予定。番組の組み立ての形もだいぶ決まってきて、それぞれのテーマに基づいて①あいのてさんによるスゴイ演奏、②あいのてさんそれぞれによる奏法実演、③みんなでできる音遊び、の3つを見つければいいと思います。今後は、とにかく力を入れずに、番組の質を落とさずに、とにかく続けていくと、いずれ、「あいのて」はすごい番組になると思います。続けていけば、ぼくら出演者もどんどん成長するし、視聴者も「あいのて」に慣れてくるし、これは、最低3年は野村が関わった形で続け(その辺りで、誰かにバトンタッチして)、番組自体は10年続くといいな、と思います。10年続けられそうな気がしてきました。