野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

大編成の音楽

山口で会ったオランダ人作曲家のネルから、メールが来た。「しょうぎ交響曲」のCDを気に入ってくれたみたいで、なんだか一緒にプロジェクトをやりたい感じだった。プロとアマチュアが共演するオーケストラとか、吹奏楽団を10個くらい集めて演奏する超大編成の空間的に広がったプロジェクトとかやりたいみたいです。このブログを読んでいる人で、こういった企画を手伝ってくれそうな人いませんか?かなり大掛かりで、やるだけで相当面白そうだと思う。将来、何か一緒にやろうっと。

で、えずこホールで住民参加型音楽劇というのをやるのですが、3月にプレイベントとしてのお試し公演をして、その一年後に本公演があります。で、「住民参加型」というからには、町中の色んな音楽家が総動員するような大編成をやりたいな、と実は思ってるので、ネルの発想にも近いな、と思った。こんな機会でもなければ、5つの吹奏楽団と、5つの合唱団と、ギターサークルと、町のロック少年と、小学生と、和太鼓サークルと、ヴァイオリンサークルが合わさって、何というか音楽の出演者だけで500人いるような音楽を作ってみたい、と思うわけです。そうなれば、参加した人も、ぼくにとっても貴重な体験になるかな、と思います。

大編成の音楽というと、「第9」とか「カルミナブラーナ」とか、そういうのはあるけど、そうじゃなくって、参加した人のアイディアが反映されている大編成の曲で、本番直前までは、プラモデルの部品みたいに、各団体ごとに練習しているんだけど、本番だけ、500人の音楽家えずこホールに大結集して、その時限りの共演。

で、それにダンスや演劇も加わるわけです。ダンサーが3人くらいが舞台で踊っているのに対して、500人くらいの音楽家で演奏する感じ。ただし、今年の3月には、そこまでの規模のことはしません。今年の3月はプレ公演なんで、お試しで少しやる感じかな。でも、楽しみだなぁ。

ただ、日程的に3月まではあんまり現地に行けないのは残念だけど。