野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

尺八と箏と十七絃(2日目)

目が覚めたら、17時半だった。朝と思ったら夕方だった。作曲をしていると世の中の時計と全然噛み合わなくなる。
尺八の小湊昭尚さんはアドリブするタイプかどうかを菊地奈緒子さんに尋ねたところ、アドリブする人だとの返事をもらったので、アドリブのところを作ろうと思って考えているうちに、箏がアドリブする場面を先に作り始めた。でも、アドリブっていかにもアドリブって感じで、演奏者の手癖みたいなのが出ちゃうだけになることも多いしなぁ、と思っているうちに、箏のアドリブパートを全部書いてしまった。で、全部書いちゃったってことは、これを尺八とユニゾンでやったり、また、別の楽器とユニゾンでやったりできるわけ。で、この曲は、できれば、他の楽器(ヴァイオリンとかマリンバとか・・・)が加わってもできるように、ということになっていたので、箏のパートを見ながら、すごいアドリブみたいなのをユニゾンでやったり、またはユニゾンでやりながら、途中で微妙にアドリブを入れたりして白熱したセッションができそう。

55小節目まで書きました。調絃を決めてから書くときと、書きながら決めていくときがあるのですが、今回は書きながら調絃を決めています。ちなみに、今お箏の13絃のうち12音が決まり、17絃のうち16音決まりました。それぞれあと一音余分に音が使えます。