野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

浜松〜東京

浜松で、エイブルアート・オンステージ参加のTOMO PROJECTの稽古場を訪ねる。8月6日の本番に向けて、いい感じで練習。ここでの稽古に参加して思ったことは、演劇というのは、ルールの多いものだなぁ、ということ。言葉でルールを説明した上で、そのルール上で即興的なゲームをする。ルールが苦手な人はどうするのかな、と思ったりして。ルールが苦手な人に対応するルール?
オーケストラの指揮者のシーンでは、ぼくもあれこれ言って、かなりこのシーンは変わりそうで楽しみ。
最初、ぼくにちょっかいを出してきた子が、途中でぼくの言葉に機嫌を損ねて稽古場を出て行ったのに、その後、戻って来て、ぼくと腕を組み、帰る時には、「頑張ってね」と見送ってくれた。微妙な子どもの心理の移り変わりが、繊細で心地よかった。
本番に向けて、いい感じの稽古とも思えるし、でも、完成させるというより、稽古場で発見し続け、創造し続けた結果、新たなシーンが生まれてしまうような感じで、8月6日の公演になるといいのかな、と思った。
それから、東京に戻り、岡野勇仁くんプロデュースのライブ。随分、多くの出演者がいて、ステージもいっぱい。昨日の練習に出なかったのが、良かったようで、緊張感を持ちながら、その場その場で音を感じながら判断して、思いきって音を出していった。打ち上げで判ったことには、
「野村さん練習出ないで正解かも。段取りの決まっている曲で、AYUOさんの演奏が、リハと本番で全然違って、戸惑った。あれなら、かえってリハなしで初めて音だけ聴いて合わせた方が、音に集中できたかも。」
とのこと。つまり、AYUOさんは、構成のある曲でも即興的に構成を本番中に変えてしまうらしく、練習をしたばかりに、驚いて、混乱しながら演奏していたらしい。でも、ぼくは構成すら分からずに演奏していたので、作戦成功!ぼく的には、夏秋さんの鍵ハモと共演できたのが、今日一番の収穫。夏秋さん、いい音出してました。
オルガン曲の構成を変更することにした。7月9日完成予定。
1 横浜の風
2 ルーシーの不思議な音(これから作曲)
3 オルガン弾きペンギンになる
4 ソルボンヌ・クラシナーの作曲講義
5 窓の外に何が見える?
6 静かな親子とうるさい親子(これから作曲)
7 みそラーメン食べ放題(これから作曲)
8 ビバ'05