来年は、ピアノソロのCDを作ろうと計画しております(主に、インドネシアで書きためたピアノ作品、即興演奏など)。本日は調律師の上野泰永さんがピアノの実験のために1988年に建てた私設ホールStimmer Saalに行って、テスト録音をしてみました。
マイクの置く位置を変えるだけで、音の印象は全然変わりますが、同じマイクでも、レコーダーが違うだけでも、相当音が変わります。で、色んな録り方を実験してみました。
ピアノの音色にこだわり続けた上野さんとの実験は非常に楽しく意義深いものです。と同時に、演奏の微細なニュアンスがダイレクトに反映されてしまうので、こちらが試される感じです。
南国インドネシアのボロボロのピアノで弾いていた音楽が、極寒の滋賀のホールでストーブでかじかんだ手を温めながら、最高級のピアノで鳴ると、同じ曲でも全く別ものです。こんな風に音楽が旅しているのを感じております。