野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

十年音泉の打ち合わせ

久しぶりに東京。山の手事情社の事務所で、倉品淳子さんと「十年音泉」の打ち合わせ。この3ヶ月、ぼくが全く関われない間に、編曲、作劇、振付、美術、野点などが、着々と進行中。これからの1ヶ月で、それらを体裁よくまとめても面白くないので、それらが化学反応を起こすような1ヶ月をどう演出するかが、一番大切な仕事です。

あと、「音楽劇」ではなく「演劇交響曲」と名付けたとことがポイントです。音楽劇だと、劇が主軸にあって、劇に音楽やダンスが付随していくようなイメージですが、演劇交響曲としたことで、音楽が主軸にあって、そこに劇やダンスが加わっていくものになります。

音楽には、「編曲」という言葉があります。作曲→編曲→演奏という流れを劇に置き換えてみると、作劇→編劇→演技となりますし、振付→編振→演舞となります。これまで作ってきた劇を、倉品さんを中心に編劇していくこと、矢内原さんを中心に編振していくことが、1月に行われることです。そして、編曲によって、同じ曲ががらっと印象が変わったりするように、編劇、編振で、同じなのに印象ががらっと変わることでしょう。