野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

豆まきとレジ袋のリハーサル

「あいのて」のリハーサルでした。今日は、仲村瑠璃亜ちゃんが都合がつかずに、居イエローキャブから代理のタレントさんがリハーサルに参加。代理のめぐみさんは、いきなり「あいのて」の異様な世界の中で、よく頑張っていました。

ルリアちゃんの役を別の人がやることで、改めてルリアちゃんの魅力を再確認することもできました。この経験を生かして、収録に生かしたいです。

3学期のテーマは、1回目が「粘土」2回目が「豆まき」3回目が「レジ袋」です。こんな物で音楽ができるの?と思えるような物ばかりです。3学期になって、随分深いところまで辿り着けたな、と自負しています。

1学期は、「ボウル」、「テーブル」、「カラダ」、「ペットボトル」など、叩いて簡単にいい音が出そうな「あいのて」入門編でした。こうした素材で音楽をするのは、容易に想像もできるし、1学期は手堅い素材をテーマに選んでいたのです。やろうと思えば、「空き缶」とか「バケツ」とか、もっと簡単に音が出る素材はあったのですが、ぼくたちは、敢えて、そうした題材をパスして、3学期には、音楽になりにくそうな素材を選んでいました。

でも、コンビニ袋が、驚くべきほどいい音がして、普通の楽器よりもリズムがパキっと出るのです。豆まきは、節分だから選んだのですが、当初は、単純なマラカスみたいなのでもいいと思っていたのです。ところが、探り始めていくと、豆コップのフィルター奏法や、豆風船のサンバ奏法など、他の楽器では出せない表現方法がどんどん発見されていきました。

そして、今までは最後の曲では、それぞれの素材も活躍するけど、ピアノやチェンバロなどの楽器で曲を支えていることが多かった。でも、今回のレジ袋と豆まきでは、ピアノなどで支えることはせずに、鍵盤ハーモニカなどで控えめに入りました。そうやってできた曲を、いい曲だなぁと思え、しかも、素材の音の良さがより感じられるようにできた、と思います。

今日は、林加奈ちゃんが見学に来たのですが、エイちゃんとカナちゃんで、レジ袋の曲に歌詞を作って、面白い歌を作っていました。今年度の最終回では、歌も発表したいなぁ。ぼくとしては、エイちゃんのヴァイオリンも出してみたい、ルリアちゃんのドラムや歌もやってみたい。あいのてさんの得意楽器のソロ演奏もやってみたい。今まで出てきた素材を融合した曲を作ってみたいなぁ。いろいろ夢、膨らみます。