野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

タイトル考え中

譜面を書き終わって、現在タイトルを考え中。今まで箏のために書いた作品のタイトルを書き出してみる。
押亀のエテュード
ごんべえさん
りす
52×51
せみbongo
つみき
パパとママ

「押亀」というのは、箏の「押し手」という奏法から考えた造語。「ごんべえさん」は、実在の「ななしのごんべえ」を名乗った人物を題材にテキストを作って作曲。「りす」は、最初に「りす」という文字を箏上で描くところから始まる曲。52×51は、箏4面(13絃×4=52)と十七絃3面(17絃×3=51)による7重奏。せみbongoは、「せみ」はsemi-で半分、ボンゴは二つ対になっている打楽器なので、ペアの半分ということ。親子ワークショップをきっかけに作った。つみきは、いくつかの要素を演奏家が積み木遊びのように組み合わせて構成を作れるという意味で。パパとママは、2歳の子どものパパとママであるデュオのための作品で、2歳の子どもの言葉をアルファベット26文字に変換し、その26文字を13絃に割り振って作曲した。
こうやって書き出してみると、作曲のプロセスをそのままタイトルにしているな、と思った。特に、「せみbongo」、「パパとママ」という2曲が、ペアに関するものだったが、そう考えると今回はトリオ(尺八+箏+十七絃)または、+見知らぬゲストが入るカルテット。ストレートに思いついた第1感は、「3+1」。もう少し考えようっと。