野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

えずこ群像舞楽2日目

えずこホールにて。砂連尾理さん、上田謙太郎さんとクリエーション。砂連尾(ダンス)、野村(ピアノ)、上田(映像)で、新作「んだね」(英語タイトルは、I think so, too.)を創作。「戦争はない方がいいですよね。」という問いに、「んだね」と答えるところから始まる小品ができました。また、ワークショップのために、もう一作「88歳です」(英語タイトルは、I am 88 years old.)も創作。これは、全員で歌えるように、五線譜に書きました。

夜は、ワークショップ。導入は、砂連尾さんと野村の即興パフォーマンス。砂連尾さんのダンスが参加者の方々に関わるので、砂連尾さんのソロダンスのようで、自然にデュオダンスになります。その後、柔軟ストレッチ体操の時間。続いて、野村の演奏に合わせて身体を動かし、音楽が止まったら動きも止まる、というゲーム。これが、皆さん、非常に身体も心も解れて良い感じでした。その後、5分間の即興。演奏し続け、踊り続け、自分のやっていることを否定せず、分析せず、要するに自由に気侭にやりました。これは、空間全体が歪むかのような即興でした。この即興の後、「88歳です」をみんなで歌いました。歌った後、砂連尾さんから「88歳です」の振付を教わり、みんなで身体を動かします。

休憩後、「んだね」を砂連尾+野村でやったのも観ていただきました。そして、「88歳です」の振付を覚え、楽器でも「88歳です」を演奏し、歌、ダンス、楽器で、映像に合わせて「88歳です」を演じました。砂連尾さんの身体に関するお話は、今日は呼吸の話。最後に、もう一度5分の即興をして、感想を語り合って終了。

今日も濃厚な時間でした。明日は、新体操の子ども達と「88歳です」を踊ります。また、本日の即興の映像から、砂連尾さんが新たな群舞の振付を考えます。