野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

えずこ群像舞楽1日目

1年ぶりに、仙南宮城県)に来ました。えずこホールは、ぼくにとって、本当に大切な場所で、11年前に「ホエールトーン・オペラ」をここで始めて以来、本当に数限りない試みをさせていただきました。今回は、砂連尾理+野村誠+上田謙太郎による「えずこ群像舞楽」。

ワークショップでは、最初に参加者の方々のお名前と何を期待してきたかを聞きました。10年以上前から野村ワークショップに参加している人もいれば、昨年初めて参加した人、今回初めて参加の人もおられます。付き合いが古い人とはどうしても距離が近いので、初めての人も同じように参加しやすい雰囲気を作りたいので、こうした導入にしました。

その後、昨年のワークショップで作った映像を見て、これからダンス/音楽で取り組む編集済み新作映像を見ました。音楽の初級編に取り組み、「88歳です」の言葉のリズムを覚えて、みんなで映像に合わせて声を出して合唱しました。その後、「88歳です」のリズムに合わせて楽器を演奏。さらに、「88歳です」の声にのせて、砂連尾さん振付けのダンスを動いてみました。砂連尾さんの振付が素晴らしく、ダンスの素養がなくてもできて楽しい。

休憩時間も、結局、楽器を演奏したりして交流。休憩後は、「あついですよ」のリズムに取り組み、これまた楽器でも踊りでもやってみました。砂連尾さんの振付が首を使うので、首のストレッチもしました。「とにかく食糧難で、増産、増産で」のリズムも楽器とダンスと取り組む。ダンスは下半身も使うので、ストレッチもしました。なかなか運動不足の身体には気持ちよい。参加者が音楽系の人が多いので、ダンスは無理のない動きで。

ここで、「砂連尾の知恵」を授かるコーナーを、急に挿入。身体の左右のバランスを意識して、自分の疲れているサイドを休めるコツなどを伝授していただく。また、参加者より「鬼を演じるコツ」という質問が浮上し、鬼になりきるコーナー。

最後は「んーー、若い時だけっども」のリズムにのせて、楽器とダンスをやりました。4つの踊りを繋げてやったり、4つの音楽をつなげてみたりして、それを撮ったビデオを見たりして終了。

ワークショップ初日ですが、十分な収穫でした。