野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

横浜のこども発表会

横浜市民ギャラリーあざみ野での展示も本日が最終日。ワークショップも本日が最終日。こどもたちとの発表会もするのです。昨日、一昨日も参加して下さった小日山さん以外に、本日は、鼓の小川実加子さんも登場。そして、千住だじゃれ音楽祭のメンバーも何人か、ボランティア出演。

10時より小学3−6年生チームとリハーサル。昨日までに作った曲に、上記の新メンバーが加わってアレンジする。アレンジについては、子どもたちに意見を言ってもらって、それに従ってやってみた。「音の階段」は少し階段が長くなり、「ふえて•へって•またふえて」は、大正琴、鼓、笛などが増えたことで、怪しさがより強まった。「まざる太鼓と笛の音」は、曲が複雑なので、大人たちは子どもの指示に従って、曲を覚える。「かわらたたき」は、大筋は変わらず。

11時になって、低学年も加わって、「シラン大名」と「すっぽんぽん体操」を練習。合同なので、先ほどまでの室内楽テイストと違って、シンフォニー感が強まる。最後に、「たたいて音楽づくり」は、高音の瓦の音ばかりで、みんなが一斉にやるところだけ、大人も楽器の高音で加わる。非常に渋い。

一時間の昼休み後、結局リハーサルは50分間かかり、14時開演の10分前。

本番は、

1 野村ソロ 「鍵盤ハーモニカイントロダクション」
2 高学年+大人 「音の階段」
3 高学年+大人 「ふえてへってまたふえて」
4 高学年+大人 「まざる太鼓と笛の音」
5 高学年+大人 「かわらたたき」
6 高学年+大人 「たたいて音楽づくり」
7 幼児+低学年+高学年+大人 「シラン大名」
8 幼児+低学年+高学年+大人 「すっぽんぽん体操」
9 幼児+低学年+高学年+大人+観客+スタッフ 「すっぽんぽん体操」

という流れになった。「シラン大名」の開放感もすごかった。この音楽の中にいられて、ちょっと得した気分だ。アンコール的に、観客の皆さん全員参加で、「すっぽんぽん体操」をした。この場が体験できたのも、大変得した気持ちになれた。3日間ワークショップをした甲斐があった。

千住のだじゃれ音楽の面々は、独特の個性を持っているが、みな決して悪い人ではなく、人柄は良好で、ワークショップのアシスタントとしても、いつの間にか経験値が多くなっているため、非常に有能なのです。こうした人材がいつの間にか育っていることに、驚くばかりです。こうした有能な人々が活躍できる場をうまく設定できるコーディネーターが、ますます必要なのだ、と思いました。

「すっぽんぽん体操」考案の鼓の小川さん、面白いなぁ。まだまだ色々、アイディアが展開しそうです。千住でも、鼓のリズムを学ぶ講座など、展開していきそうです。タイでもやりたい!

小日山さんは、本当に多才で研究熱心なので、今後の活躍も大変期待です。

ということで、こどもたち、横浜市民ギャラリーあざみ野の皆さんとグッドバイして(またいつか遊ぼう!)京都へと戻る。お盆の帰省ラッシュですが、なんとか無事に帰還。久しぶりの自宅ご飯で、疲れが吹っ飛ぶ。ふぅーーーーー!