野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

今日も面白い現代音楽

本日も鍵ハモトリオのリハーサル。

ユニークな活動を展開する同世代の作曲家たちの作品を、もーーーーっともーーーっと聴きたいと思うのです!!!!!  が、なかなか聴くチャンスも少ない し、まとめて聴くチャンスは、ほとんどないので、自分で作ることにしました。

また、現代音楽のコンサートなどに出かけて行くと、うーーーーむ、、、お目当ての作曲家の作品以外が(ぼくの価値観からは)全然面白くない作品だったりすることが(本当に本当に)多くて、しかも、それが20分とか長時間続いたりするのが何曲も続くと、、、、退屈で苦痛で、来なければ良かった、と後悔。。。。だんだん、その手のコンサートにも行く気がしなくなってしまい、、、、、でも、確実に面白い音楽を書いている作曲家はいるのです。だったら、、、、、

1)自分が聴いてみたい作曲家の曲
2)3分程度の短い曲
3)鍵盤ハーモニカのみの3重奏

で、委嘱をして、コンサートシリーズを続けていこうと思うに至った、というわけです。

現代音楽の新曲って、初演一回きりで、滅多に再演されなかったりする。で、ぼくは、毎回、違う場所(今回は名古屋、浜松)で、2人の人と組んでコンサートをする。その際に、当然、譜面もコピーされるわけです。そうすると、その人たちが、また、野村がいなくても、別の第3の人物を見つけると、また、それらの作品を演奏することができる。こういう演奏会を、日本の世界の色んな場所で続けてみたら、どんなことになるかな、、、、と思って、始めました。

で、3分程度だと、曲の細かいところまで、譜読みしたりリハーサルできたりするし、何度も再演機会があったり、違った共演者と再演することで、曲に対する違った見え方ができたりして、理解が深まるし、練習しているのですが、作曲の勉強をしているような気にすらなる、不思議な体験です。

ということで、3月13日、14日は、浜松と名古屋ですが、またまた、今後もどこかでやっていきたいものです。