野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

十年音泉、プログラム作り

藤さんのディレクションで、当日パンフ作成中。A全サイズのものを8つ折にして見る形になりそうです。当日、お客さんに自分のパンフは折ってもらうことになるかも?えずこの約100回のワークショップや出来事が入った年表や、野村ブログでのえずこ関連記事を全部抜き出したりもあり、全曲目も載ってますが、さらに、本日挨拶文を書くことができました。ということで、以下が今日書いた挨拶文の原稿です。


「住民の力を総動員して、とんでもない舞台をやってみたい!」
楽家が踊り、ダンサーが楽器を演奏し、役者が作曲するような。
既存の台本や楽譜を演じるのではなく、出演者自身が台詞を作り、作曲し、踊りを考える。
出演者が舞台美術にも取り組み、裏方スタッフも観客もステージと入り混じる。
そんな無謀な挑戦が、いよいよ実現します。
「演劇交響曲」と名付けました。
全体は3つの部分から成ります。パート1は、「音楽劇」です。「十年音泉」の中では、一番古典的な台本のある音楽の付いたお芝居ですが、途中で音楽劇に乱入してくるものがあるかもしれません。パート2は、新ジャンル「レクチャー協奏曲」です。3つの講演会が行われます。休憩をはさんだ後のパート3は、「ワークショップ交響楽」です。ワークショップで生まれたアイディアをあまり加工せずにそのまま出したり、さらには会場内でワークショップが始まっていくような体験を目指します。ここからは、次第に観客の皆さんにも参加してもらうことになるかもしれません。皆さんのご協力、ご参加をお待ちしております。
今日、このような奇跡的な舞台を実現できたことを、本当に嬉しく思います。関わってくれた全ての方に感謝します。そして、今日この場に来て下さった観客の皆さんにも感謝します。
十周年のお祝いに、住民の力を結集して、こんな舞台が実現できたことは凄いことだと思います。このことは、この地域が誇るべきことだと、ぼくは思います。そして、この火を絶やさないために、これからもワクワクしていきましょう。

野村誠