野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

砂連尾÷野村誠

2月21〜23日に、伊丹(兵庫)のアイホールにて、「砂連尾÷野村誠」という公演を行います。主催:砂連尾理、共催:野村誠アイホール、という公演で、2本立てで、砂連尾さんの新作「家から生まれたダンス」(30分)、ぼくのドキュメンタリー・オペラ「復興ダンゴ」(60分)という豪華公演です。本日は、砂連尾さんの新作の方のリハーサルも行いましたが、砂連尾さんのダンスが本当に面白い。

砂連尾さんのダンスは、15の異なるダンスメソッドによる15のダンスです。違ったメソッドが15個あること自体が、非常に面白いのですが、それら全てが、彼の生活の中から生まれているところも面白い。しかし、今日の練習で何が一番面白かったかと言えば、そうしたそれぞれのダンスが、15のメソッドの枠内に留まらずに、自由に逸脱して自分のメソッドの中から飛び出していくところなのです。自分なりのオリジナルなダンスのメソッドを生み出すこと自体、大仕事なのですが、それを軽々と捨てて、飛び出す勇気にこそ、希望を感じます。方法から生まれつつ、方法を超えていくダンスが面白いです。

「家から生まれたダンス」

1)お灸ダンス
2)呼吸ダンス
3)植物舞
4)噛みしめ体操 なめる体操
5)雲のポーズ
6)偶然のワルツ
7)水の動揺
8)すり抜ける足踊り
9)蜘蛛の手踊り
10)山の瞬間移動
11)合気道
12) 捕獲プロレス ライオンとバッファローさん
13)ひざ枕の匍匐全身
14)マッサージタッチ
15)星とコンタクトインプロ

復興ダンゴ

1 序曲      
2 こわかった
3 古代民謡
4 若かったのよ
5 プリーズリメンバーミー
6 アメリ
7 古代民謡2
8 間奏曲
9 理髪の方です
10 ダンゴの女王
11 立ち止まる
12 指は舞う
13 ベル
14 声
15 フィナーレ

<2月>
アイホールダンスコレクションvol.72
砂連尾÷野村誠
・砂連尾理 独演会『家から生まれたダンス』
野村誠 老人ホームREMIX#2 ドキュメンタリーオペラ『復興タンゴ』

日時:2014年2月21日(金)19:00
   2014年2月22日(土)14:00
   2014年2月23日(日)14:00
※受付開始/開演の40分前。開場/開演の20分前。

前売:3,000円 
当日:3,500円
学生:1,000円(前売のみ)

出演:砂連尾理、野村誠
映像:上田謙太郎(復興ダンゴ)
写真:杉本文(復興ダンゴ)
コーディネート:吉野さつき(復興ダンゴ)

★各回、公演終了後にトークを行います。
21日 砂連尾理、野村誠
22日 山下残(振付家)、砂連尾理、野村誠
23日 上田假奈代(詩人)、砂連尾理、野村誠

会場:AI・HALL伊丹市立演劇ホール
URL:http://www.aihall.com/

◎チケット発売日:12月1日
◎チケット取扱
アイホール tel:072-782-2000
JCDNダンスリザーブ(オンラインチケット予約)
http://dance.jcdn.org/

◎会場・お問い合わせ:アイホール伊丹市立演劇ホール
〒664-0846兵庫県伊丹市伊丹2−4−1
tel:072-782-2000 fax:072-782-8880
info@aihall.com
http://www.aihall.com  twitter.@aihall
火曜日休館
JR伊丹駅前/阪急伊丹駅より東へ徒歩7分

◎お問い合わせ:砂連尾理 jareo37@yahoo.co.jp
主催:砂連尾理
共催:野村誠アイホール伊丹市立演劇ホール

野村誠 Nomura Makoto 作曲家/ピアニスト
名古屋生まれ、京都在住。坂本公成「収穫祭」(1998)、山下残「動物の演劇」(2007)、白井剛「ザコ」(2007)、遠田誠+高須賀千江子「参づるダンス」(2012)などの音楽を担当。近年の作品に、「プールの音楽会」(2010)、「北斎漫画四重奏」(2010)、8m×40mの楽譜「音楽畑」(2012)、映像とヴァイオリンのための「だじゃれは言いません」(2013)。APIフェローとして、インドネシアとタイで原発をテーマに共同作曲プロジェクトを展開(2013)。やぶくみこと「瓦の音楽」を淡路島にて展開中。第一回アサヒビール芸術賞受賞。『老人ホームに音楽がひびく』(晶文社)ほか著書多数。CDは「ノムラノピアノ」(とんつーレコード)などがある。

砂連尾理 Jareo Osamu 振付家/ダンサー
91年、寺田みさことダンスユニットを結成。近年はソロ活動を中心に障害者や老人、舞鶴名取市閖上等、様々な文脈の身体や土地と関わりながら、新たな表現を模索している。02年、「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2002」にて、「次代を担う振付家賞」「オーディエンス賞」をW受賞。08年度文化庁・在外研修員としてドイツ・ベルリンに1年滞在。「とつとつダンス」(2010)、「劇団ティクバ+循環プロジェクト」(2009〜2012:ドラマトゥルク・中島奈那子)、「猿とモルターレ」(2013)