みきとさんが訪ねて来た。みきとさんと出会って２０年になる。ずっと、ぼくの活動を見守り続けてくれている。特別な用事があるわけではなく、みきとさんはやって来て、お喋りをする。お喋りに特別なテーマがあるわけではない。お喋りの話題は、色々と展開する。その中に、様々なヒントが見え隠れし、いろいろなことに気づく。
みきとさんは、かつて美術史を勉強した人だが、みきとさんと語り合っていると、ゆきひろさんが訪ねて来た。ゆきひろさんは、大学で美術史を教えているが、絵や映像などの作品を作っており、ぼくと「視る音楽＝聴く映画」を作っている。
みきとさんは東京で、ゆきひろさんは岐阜で、人々が集い語り合う場をつくっている。二人とも語り合うのが好きだ。みきとさんとはお昼ご飯を、ゆきひろさんとは晩ご飯を食べた。妻の手料理だった。
みきとさんが帰った後も、ゆきひろさんは語り続ける。あまりにも面白い話なので、他の人とシェアしたくなって、お喋りを録音してみた。ゆきひろさんは、語り合う場の重要性を語る。そのうち、文字に書き起こしてみよう。
