野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

どういう40代を過ごすかについて

P−ブロッの鈴木潤さんが40歳になったし、ぼくと吉森くんも38歳です。で、30代はそれなりに活動の基盤が作れたり、形にできたこともいくつかあって、まずまずと思うのですが、では、40代をどうやって過ごすかという話を、なんとなくしてました。

で、ぼくは、P−ブロッのメンバーのしばてつさんの40代を見習いたい、と考えています。

しばさんは、10年前に、p−ブロッが結成された時、30代後半で、ちょうど今のぼくくらいの年齢でしたし、当時は、ぼくは20代後半でした。しばさんは、鍵盤ハーモニカによるフリーの即興の先駆者で、ぼくにとっては大先輩です。

彼は既に、即興演奏家としてスタイルを確立していたのですが、P−ブロッに参加すると、しばさんは高校時代の吹奏楽に在籍していた時以来初めてスコアを書いたのです。様々な曲をアレンジし、作曲をし、10年間でどんどん作曲スタイルを確立して、作曲家しばてつの世界を構築していきました。この態度を見習っていきたいな、と思います。

また、20代の未熟なぼくらの中に混ざっていて、しばさんは経験豊富だから色々意見もできるだろうに、小言を言ったり説教することは皆無で、ただただ譜面を書いて練習に現れ、そして、好奇心旺盛で、これ面白そうとか言ってくれて、そして、メンバーを片っ端から自分のソロライブのゲストに誘っていく。

ま、そんなこと話していました。

で、京都で荷造りをして、ヨーロッパ用の荷造りをして、東京に移動。旅行に行けるための準備をせっせとしています。