野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

隅巴瓦が増えました

3日間の淡路島での滞在制作も終わり、色々な打ち合わせをしました。

瓦には色々な種類がありますが、

のし瓦:ピッチがはっきりしており、音階を作ってメロディーを演奏するのに適する瓦
桟瓦:のし瓦よりも、倍音が複雑。古瓦は、バラフォンのような音色。
隅巴瓦:他の瓦よりも音の持続が長く、鐘やガムランのような趣もある。
万十瓦:叩く場所により倍音構造が非常に変化。丸い部位の音色が特徴的。古瓦では、ゴムでプリペアドピアノした時のような音色。
創作瓦:板状の鍵盤は、高くて硬質な金属的な音色。筒状で長いものは、響きが持続する。

のし瓦は、音色には特徴が最も少ない瓦なので、のし瓦で西洋音階で半音音階で1オクターブを2セット準備しました。これで、既存の曲の演奏も含めて、西洋音階の楽曲も演奏できます。

その後、20セントずつのずれた音の瓦(のし瓦)を10枚ほど並べて叩く、微分音程の瓦をやってみましたが、そこまで面白い音楽にはならず。

そして、音色が大変豊かな隅巴瓦なのですが、数が決して多くないレア瓦なので、音のバリエーションが本当はもっと欲しいとは思っておりました。しかし、本日、願いが叶いまして、新たに10数本の隅巴瓦を譲り受けることができました。音色、ビジュアルとも、本当に凄いです。驚愕のサウンドです。

ということで、京都に戻ってきました。いよいよ今月末には、「瓦の音楽」レコーディングします。CD発売は、3月末を予定です。3月12日まで、以下のクラウドファンディングで、支援を募っています。CDに未収録音源のCDRもついてくる、瓦楽器がもらえるなど特典もあるようです。詳しくは、こちら。

https://readyfor.jp/projects/3318