野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

東京大学で演奏とトーク

東京大学にて、Memu Earth Labの集い。東京大学の森下有さんと久々の再会。

 

Nick Luscombe、柳沢英輔さん、は前から面識があるが、本日共演するRahel Kraftは本日初対面だったので、どんなセッションになるか、会うまでは不安もあった。でも、今朝会って、少し話した時点で、この人は大丈夫だと直感して、あとは安心。

 

茂木綾子さんの90分の芽武の森を記録した映画を見て後、Rahelとぼくのセッション。ケンハモと鹿の角のセッションから始まって、鹿のツノを床で滑らせたりした。それは、冬の凍った湖(沼)の表面を転がる石の回想。そこから移動して、柳沢さんとニックのフィールドレコーディングの音の重ね合いとなり、そこに、ラヘルとぼくが2階や会場の周囲から音を重ねていく。展示台を指で擦って演奏する低音が意外によかった。2階から降り注ぐケンハモの音。

 

その後、4人でのトークセッション。日本語通訳なしで英語でのトーク。観客のほとんどは日本語話者だったが、、、、。別々の時期にメムに滞在したアーティスト同士で、体験をシェアできた。

 

本日、野村誠とニックによるアルバム『MEMUSICA』が本日リリース。今日のお客さんは、冊子『めむとあそぶ』が無料配布であるだけでなく、CDも無料配布。大盤振る舞い。

 

午後はニックにインタビューされて、また英語(通訳なし)。ニックからは、質問の答えが聞きたいというよりも、質問をすることで野村誠という人格に触れることができるのが面白い、と言われる。トークを聞いたラヘルからは、あなたの話は面白い、あなたは正直で真っ直ぐな人なのね、と言われる。続いて、ニックが柳沢さんにインタビュー。柳沢さんのメムのアルバムも、近々できてくるみたいで、とても楽しみ。

 

ロンドンで何度も会っていた左右田智美さんが東大の同じ校舎のデザイン研究所で働いているらしく、数年ぶりの再会も嬉しい。他にも、色々な再会。

 

ラヘル、柳沢さん、有さん、スタッフのひなたさん、こうしろうさん、有さんのご家族とのディナーで、色々と話がはずんだ。Memu Earth Labは、ますます進化していた。