野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

高村木材さん/河童と相撲/高梨麻梨香さん

高村木材さんに楽器製作の打ち合わせ。パトリア日田の中村美波さん、川端都古さん、及川康江さんと伺う。高村真志さんの話が面白く、話は愉快に無限に続いていく。

 

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オリジナル木琴を大中小、ペダル式のオリジナル板楽器、肩から下げるオリジナル柱楽器、バス木ドラムなど、アイディアは尽きないので、予算の範囲内でお願いしようと思う。楽しみすぎる。

 

打ち合わせの後、日田を出発。中村さんは今月いっぱいでパトリアを離れるそうで、非常に残念。車内で中村さんが集めてくれた河童と相撲の資料を読む。中村禎里『河童伝承における人的要素』を読了。江戸時代にも日田やその周辺にも河童は多数出没して、人間と相撲をとっている。河童の多い地域とキリシタンの多い地域が一致しているという考察も面白い。

 

帰り道(久留米で乗り換え時)、アーティストの高梨麻梨香さんとお会いする。秋田公立美術大学の大学院生で、現在、九州にレジデンス中。音の作品を作る方で、京都市立芸術大学で小山田徹さんに会った時に、野村誠に会うように薦められたそうで、今日、初めてお会いした。ポートフォーリオを見せていただいたり、音源を聴かせていただいたりもした。フィールドリサーチに基づき、フィールドレコーディングした音源を編集して作っている楽曲も面白く、いろいろ刺激を受けた。ぼくも、日田の町の音を録音したくなった。1月のレジデンスの成果展で彼女の作品を体験したいなぁ。

 

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帰宅後、日田の少年少女合唱団のための楽譜を大慌てで修正して、発送。ふうっ。