野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

パープルリボン作曲賞本選会/うまれるひと うまれるふと/丸太の輪切り

パープルリボン作曲賞の譜面審査の結果が公開になり、11月25日に行われる本選会のプログラムが確定した。14作品が本選会で演奏される。

 

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ベトナム少数民族のゴング音楽《Ma Chay》は葬礼の曲で、死せる魂を供養する音楽だった。能舞台は、あの世とこの世を結ぶ。梵鐘はあの世に響くものだった。音楽活動をすることは、様々な形で死者の世界と交信することと近い。死があれば、生がある。誕生がある。今日は『お産を楽しむ本』の著者である河野有砂さんとのコラボレーション《うまれるひと うまれるふと》の校正作業。写真とテキストとのコラボレーションで作曲したピアノ曲《うまれるひと うまれるふと》のスキャンでの印字の濃さと紙質の確認。実際に印字された譜面を置いてピアノで演奏してみる。とてもいい。

 

パトリア日田の中村美波さんから、色々資料が届いている。林業関係者から輪切りにした丸太を楽器として使う案が出されていて、動画を見ると、視覚的にも面白いし音も面白そう。ワクワク。でも、今日は日田の少年少女合唱団のための作曲作業までは手が回らず。明日から着手しよう。